夕食の開始時間は、この時は17時半、19時45分からの選択。
ボリュームが控えめと聞いていたのと、フリードリンクのお酒を堪能したかったので(笑)、19時45分にしてもらいました。
案内されたのは半個室のプライベートダイニング。
思ってたより個室感がしっかりあって、落ち着いていただけました(^^)
左が本日のお品書きで、右がお料理のうんちく。
里山十帖のお料理のテーマは「ローカル・ガストロノミー」。
地域の風土や歴史、文化、農林漁業の営みを料理に表現するという意味だそう。
そして、卓上コンロの上には「ごちそうごはん」の焚き方と書いた説明書き。
自分でやるのかよといった意見もありそうだけど、スタッフさんが手取り足取り教えてくれるので面倒ではなかったです(^^)
こちらはワンドリンクサービス(一休ダイヤモンド会員特典)でいただいたスパークリングワインで、新潟市のワイナリー「ドメーヌ・ショオ」が造ったコルネットフィッシュ・スプラッシュ 2019。
他にビールや柚子スカッシュ、ソフトドリンクも選べました(日本酒はなし)。
最初に料理長さんが今回の夕食で使用する山菜を携えて登場。
アーユルヴェーダを学んできた方だそうで、食材のことなどをとても楽しそうに話されていました。
期待大!とワクワクしたのですが、ここから20分くらい待機。
お腹空いたー(^^;)
「フィッシュ&チップス」
雪室じゃが芋 マイワシ 蕗の薹
「お待たせして申し訳ありません。」とスタッフさんのお詫びとともに、最初の一皿が登場。
雪室で熟成されたジャガイモは驚くほど甘く、マイワシは青魚の旨味を活かした繊細な味付け、フキノトウは苦ウマ!
「魚沼の郷土料理」
切干し大根 舞茸 ケール ぜんまい
こちらは地元の郷土料理「からしなます」を里山十帖流にアレンジしたものだそう。
大根などの食材の歯ごたえがたまらない!
こんな美味い切干し大根は初めて食べました(*^^*)
藁でいぶした鮪も肉厚!だけど、きっと料理長さんにとってはからしなますがメインなんだろうな、きっと。
「魚野川の情景」
かじか すいば 根もずく さといらず
かじかは頭からガブリと。
上に添えられている「すいば」は山菜の一種で、何とも味わったことのない独特の風味。
無料のワインだけでは足りなかったので、ここで日本酒にチェンジ。
たかちよ 豊醇無盡 青ラベル(1合:1100円)。
甘口らしいけど好みのお味でした。
「春」
新たまねぎ 芹 薄荷 よもぎ すみれ
春を感じる山菜たちが可愛らしい盛り付けで登場!
苦みや香りなどが一気に口の中に押し寄せてきます~。
そして、新玉ねぎと添えられた白いソース(たしか玉ねぎのソースだったかな)の儚い甘さ、これは美味すぎる、、、
「里山十帖のきりざい2021」
黒大豆テンペ 人参 野沢菜 米
「きりざい」も魚沼の郷土料理で、野菜を細かく切って混ぜ合わせたものだそう。
上にはかぼちゃを燻製にしてけずりぶしにしたものがかかっています。
これまた複雑妙味で、目を閉じてじっくりと味わいたくなる一品。
「海と大地」
鰆 のかんぞう カタクリ
写真で見てわかる通り、絶妙な火加減の鰆!これも(゚д゚)ウマー。
そして、ここにも添えられている山菜がこれまたいいアクセントに。
「妙高の短角牛」
あざみ 山牛蒡 大月菜
他の宿であればメインを張れるであろう上質なお肉、もちろんウマウマ。
だけど、正直なところあざみの食感・歯ごたえの方がより心に残りました(笑)
美味しいお肉はどこのお宿でも登場しますからね。
実はお肉が登場する前から、釜炊きご飯の準備を着々と進めていました。
まず「煮えばな」という硬めの焚き加減のお米を少しだけいただきます。
確かに普段食さない硬めの食感で、これは面白い体験!
「ごちそうごはん」
南魚沼の米仙人・清さんのコシヒカリ
米の粒がしっかり立っていてツヤッツヤ!
お茶碗によそってまず一口。
あまりの美味さに悶絶、、、
多分天日干ししてるんでしょうね、目を閉じると太陽と田んぼが浮かんでくるような。
今まで食した白米のなかで一番美味しいと感じました!
味噌汁
大きめにカットされたネギの歯ごたえが〇。
自家製漬け物
漬け物は普段はあまりいただかないけど、せっかくなので一口ずつ。
さすが、塩気控えめの美味しいお漬物でした。
「里山・さっぱり甘味」
酒粕のババロア
ポンカン、ミルクアイス、1年前の桜を塩漬けにしたものも添えて。
デザートにも工夫を欠かさず、最後まで楽しませてくれます!
いちじくシロップ漬け 蕗の砂糖漬け
蕗の砂糖漬けだなんて面白いな~。もっと食べたかった。
食事の終盤とデザートの際にはお茶も供されます。
ほうじ茶とハーブティーだっけ?忘れましたが。
ボリュームに関してはやはりちょっと控えめに感じたけど、ご飯のお代わりで調整できたし、よく噛んで食べたので最終的にはお腹いっぱいに(^o^)
全体の構成を通じて感じたのは、山菜などの多品目のお野菜がふんだんに使われていること。
そして、お味の方も薄味傾向、なかにはかなり薄味の一品もあったけど、それでいて苦み、酸味、辛味など色々なお味が複雑に絡まり、最後の白米を含め口に入れるたびに驚かされました。
頭の中で考えながら、ゆっくり、ゆっくり噛みしめていただく、今回はいつも以上に頭と舌がフル稼働した気がします。笑
またあの食体験をしたい、そう思わせられた夕食でした!
⑦ドリンクメニュー・朝食・感想へ続く