夕食の時間は18時半の一択でした。
時間になると仲居さんが部屋の前まで迎えに来てくださいます。
食事処「懐石 まる喜」は個室席が中心ですが、今回通されたのはカウンター席。
調理風景はみられないものの、料理長さんが配膳のつど料理の説明をしてくれます。
2組限定なので少しだけ特別感がありますね。
おひとり様の時は個室がいいけど2人の時はカウンター席がいい、って我儘な客だな。笑
よく見ると椅子の形が個性的ですな。
もう1組のお客さんが食事を終えられたところをパチリと。
素敵な雰囲気ですねえ。
最初に料理長さんが挨拶に来てくださいました!
期待が高まります。
携帯用の消毒スプレー、そして写っていないけど紙製のマスクケースもありました。
このお品書きは料理長さんが利き手とは逆の左手で書いたものだそう。
達筆過ぎて所々解読が、、、(^^;)笑
私が注文したのは日本酒 利き酒3種(1,400円+税)。
売店でも宣伝されていた日本酒「Faucon」の3種類飲み比べです!
相方はワインペアリング3種(2,200円+税)をチョイス。
一杯目はたしかロゼスパークリングだったような。
坐忘の夕食は茶懐石をテーマとしていて、まずは一汁三菜から始まります。
右下の箸は濡れ箸といって、味の染み込みや箸へのへばりつきを防止するために敢えて箸先を濡らしているのだそう。
飯 武川四八米
貴重なお米らしいですね。
もっちりしていて甘みが強い。
汁 白みそ うすい豆腐 薄揚げ 春の芽
白味噌仕立てのお椀は珍しい!
具材も凝ってますねえ。
向付 真鯛松皮造り 煎り酒 防風 寿のり
刺身は熟成させてるのかな?
ねっとりとした旨味が口いっぱいに広がります!
煎り酒は醤油ほどしょっぱくなく、淡白な白身と良く合いました。
煮もの椀 蛤真丈 潮仕立て 雪割り大根 菜の花梅人参 管牛蒡 柚子
存在感のある雪割り大根の下にも真丈などが隠れていました。
アツアツでお酒と共に美味しくいただきます~。
ここで2杯目の白ワインが登場。
焼もの 乾徳山の天子炭焼き
坐忘のスペシャリテ的な一品。
元九州人としてはアマゴよりヤマメの方が馴染み深いですね。
厳密にはアマゴとヤマメは全く同じものではないらしいけど。
それはさておき、香ばしい焼き上がりで身はふっくら、尻尾以外は丸ごとたいらげました!
甲州牛の杉板焼き
柚庵漬けで更に合わせ味噌が付いていながらも、肉の旨味がしっかり感じ取れます!
器も素敵ですね~。
肉料理には赤ワインでしょ!
ということで、もう3杯目が到着。
しっかり飲まれる方は4種ペアリングがお勧めです。
強肴 卯の花和へ 小肌と田芹
肉料理の後は、少し酸味の効いた白和えでサッパリと。
ほうじ茶、温かい緑茶、冷たいお水。
緑茶は最初から、ほうじ茶は後半から、お水は申告制だったような気もするけど、1年前のことなのでよく覚えていません。
箸洗い 季節のもの
えーっと、なんだっけ?
薄味のおつゆだった気がします。
八寸 立春大吉
このタイミングで八寸の登場とはオツですね。
鰯の梅煮 手綱寿し 升盛り 煮大豆あられ昆布 ふきのとう のし梅
手綱寿しの可愛らしさとふきのとうの天ぷらが特に心に残りました。
菜めし 帆立 しらす 蕪菜
お食事は2種類から選べたので、ここはそれぞれ別の物をチョイス。
甲州牛時雨ごはん
こってり派はこっち、あっさり派は菜めしかな?
どちらも美味しかったですよ。
たしかお代わりもできたはず。
この胡麻のようなものは一体、、、?
胡麻ではなく煎り米でした。
湯斗 焦がし湯
湯斗とは湯桶のことで、中にお湯・塩・煎り米だけで作った焦がし湯が入っています。
その焦がし湯を先ほどの煎り米入りのお椀に注ぐと、煎った香ばしい香りが何とも。
このお椀はそのまま飲んで、余った焦がし湯はご飯にかけてお茶漬け風にしていただきます~。
季のもの 蕪どぼ漬け べったり奈良漬
どぼ漬けって初めて聞いたのですが、ぬか漬けのことらしいですね。
お薄
料理長さんがたてているのを目の前で見られたので、美味しさもひとしおです(*^^*)
お干菓子
添えられた懐紙に移して、お抹茶と一緒にいただきます。
水菓子 信玄あいすと季節のくだもの
信玄アイスって求肥(ぎゅうひ)で包んだアイスのことかな?
添えられたフルーツも含め最後まで美味しかったです~。
お夜食としておにぎりをいただけました!
他の宿ではなかなか体験できない茶懐石。
趣向が凝っていてお味も良く、今回も満足できました(*^^*)
ドリンクリストは割愛しますが、ワイン推しだけあって山梨県産のワインの品揃えが豊富でしたね。
今はワインと和食のマリアージュも珍しくない時代ですが、お酒を飲める方は折角なので試してみるといいかもです。
⑦朝食・感想へ続く